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前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 ゼロの使い魔・ブルー(?)編 ルイズは安堵していた。 一時はどうなるかと思ったが、 剣を持ったとたんブルーが凄い動きをして、 ギーシュのゴーレムをバラバラにしてしまった。 彼女は自分のことのように喜びながら、ブルーに駆け寄る。 「ブルー!凄いじゃない!あなた剣も使えたの?」 そうブルーに語りかけたが、返事はない。 「……ちょっとブルー、返事ぐらいしなさいよ!」 そう言って掴みかかると、 彼はあっさり倒れてしまった。 「え?」 「ルイズ、彼は凄いと思うが、その怪我で動けるはず無いぞ。 ……僕がやっておいて何だけど」 などと、平静は取り戻したものの、未だに立ち上がれないギーシュが言う。 「……ちょ、ちょっと誰か!ブルーを運ぶから手伝って!」 周りで呆然としていた生徒達が、その言葉でハッとして、 ブルーに『レビテーション』をかける。 そのままルイズは、ブルーに付き添って去っていった。 その後暫く観客達は留まっていたが、 そのうち彼らもその場を去っていった。 ギーシュも友人に支えられてその場を去る。 「…彼は何者なんだろうか」 ギーシュは、友人に問う。 「ただの平民では無さそうだな」 「そんなのは身でもって解ってるよ」 軽く返してきた友人に、 冗談交じりでギーシュは返した。 そんな様子を、『遠見の鏡』を使って除いていた二人が居た。 コルベールは声を抑えながらも、興奮を隠せない様子で話し出す。 「オールド・オスマン……あの青年、勝ってしまいました」 「うむ……やはり」 「ミスタ・グラモンはドットクラスのメイジとはいえ、普通の平民では勝てるはずもありません! あの動きと剣の腕、彼は間違いなく『ガンダールヴ』かと!」 「少し静かにせい。しかし……」 オスマンの言葉は聞いているのか居ないのか、コルベールは騒ぎ立てる。 「さっそく王宮に報告して、指示を――」 「喝ッ!」 半ば暴走していたコルベールを、それより更に上の大声で止める。 「……落ち着いて話を聞かんか、ミスタ・カーネル」 「コルベールです。……それはともかく、王宮に指示を仰ぐべきでは?」 「それには及ばんよ」 オスマンは即答した。 が、コルベールはその事を疑問に思ったのか、問いかける。 「どうしてです?」 その質問を予め予測していたかのように、オスマンは即座に答えを返した。 「『ガンダールヴ』はただの使い魔ではない」 「その通りです。主人の呪文の詠唱の隙を守るために、戦闘に特化した使い魔だと。 特別と言うことは解っています、だからこそ―」 「だからこそ、あの戦争と金稼ぎと 他人の足を引っ張ることしか出来ん王宮のボンクラ共に渡すわけにはいかんじゃろう」 酷い言い方だったが、コルベールは戦争がしょっちゅう起きているこの世界の現状を考え、 取り敢えず同意しておくことにした。 「ははぁ、なるほど」 「この件は他言無用じゃ。下手な手出しもせんようにな」 「はい、かしこまりました」 ふとオスマンは立ち上がると、窓に歩み寄ると、コルベールの方を向くこともなく語りかけた。 「時にミスタ・ルーベンス」 「コルベールです!……で、何でしょうか」 「彼は本当に剣だけで戦っているように見えたかね?」 「……剣以外は、あの閃光を放つ玉しか使ってないでしょう?」 「そうか、なら良い……そろそろ行ったらどうじゃ。 君にも色々と用はあるじゃろ?」 「……は、それでは」 コルベールがドアを開け、去っていくのを察知してから、 オスマンは誰に聞かれるでもない独り言を言う。 「うちにまともな奴は居ないのかのぉ…… あんな量のナイフが忽然と消えても何とも思っておらん……」 まぁ、色ボケとツンとデレと誇りが頭の大部分を占める貴族に、 そんなことを期待する時点で間違ってるのかも知れないが。 彼は目を覚ました。朝の光が窓から差し込んでいる。 起き上がってみると、自分の身体の所々に包帯がまかれ、 絆創膏が貼られているのを確認した。 思い出してみる。 一つのみの月が照らす、あの切り立った―― いやいや、確かにそれが最後ではあるが、それではない。 ギーシュとか言う少年が繰り出したゴーレムにボコボコにされ、 その後剣を持ったら途端に身体が軽くなり、 剣を流れるように扱って、勝利した。 そして、気絶した。 辺りを見回してみると、ルイズの部屋だった。 自分はどうやらルイズのベッドに寝かされているらしい。 そのルイズはと言うと、机で寝ていた。 左手を上げてみる。 そこには使い魔の証たるルーンが刻まれていた。 決闘の時はよくわからなかったが、 剣を持ったとき、確かにこのルーンは光り輝いていた気がする。 (g……u…nd…r…l……f……『ガンダールヴ』) 読んで見る。ルーンの知識はある。 読めたものの、意味が全くわからない。 (一文字違えば灰色の魔法使いと同じ読みだな) そんなことを考えながら、左手を見つめていると、ノックの音がし、 暫く待つとドアが開き、少女が入ってきた。 シエスタとか言う少女である。 彼女は彼を見ると微笑み、パンと水の入ったお盆を彼の隣に置いた。 「シエスタさん?」 「目が覚めたんですね、ブルーさん」 「うん……ブルー?」 「……どうかしました?」 「…ああ、何でもないよ。……いや、なんでもない」 口調を直す。不自然ではあったが。 が、シエスタは特におかしいとは思ってないらしかった。 元々それほど話していたわけではない。 よく憶えて無くてもおかしくはないだろう。 考えていると、シエスタが話しかけてきた。 「あれからミス・ヴァリエールがこの部屋までブルーさんを運んできたんです。 先生を呼んだりして、『治癒』の呪文をかけてもらったりして、大変だったんです」 自分……自分達には『命』の術があるのだから、 その気になれば怪我など致命傷ですら一瞬で治せるのだけど。 だが、あのまま目覚められない可能性もあったので、 素直な気持ちでルイズに感謝していた。 「『治癒』の呪文のための秘薬の代金は、ミス・ヴァリエールが出してくれました。 だから心配しなくても大丈夫ですよ?」 黙り込んでいたので、お金の心配をしていたと思われたらしい。 ……ちょっと待って。 「……お金ってどのぐらいかかるか知ってる?」 「えーと、まぁ、平民に出せるような金額じゃないのは確かですね……」 「困ったな、僕はお金を持ってないよ?」 確かクレジットは使えないはずである。 金の取引で莫大なクレジットがあったが、ここでは役に立たない。 元手として残して置いた金があれば話は別なのだろうが、 残念ながら、今それはここにはない。 「ミス・ヴァリエールが出してくれたのですから、あなたが心配しなくても大丈夫ですよ」 「それでも、何かお返しをしなきゃいけないだろう?……痛ッ」 左手に痛みが走る。 「あ、まだ動いちゃ駄目です!身体の方の傷は大したこと無かったんですけど、 その左手の骨折は『治癒』でも直しきれなかったんです。安静にしていないと」 「不便だな」 ……確かに不便だ。後で治しておこう。 が、今は止めと居た方が良いだろう。 「食事を持ってきました。食べてくださいね?」 「ありがとう……僕はどのぐらい寝てたのかな」 聞いてみるが、大体の予測は付けている。 ここに来てからは何故か回復が鈍いけど、 術力が結構回復しているから、大体2・3日って所だろう。 「三日間ずっと寝続けてました……」 ほら。 「厨房のみんなも心配してました。動けるようになったらこっちに顔を見せてくれますか?」 「構わないよ」 そう言ってから、視線を机で寝てるルイズに向ける。 「彼女は僕が寝てる間ずっと机で寝てたのかい?」 「いや、全然寝てませんよ?」 「え?」 「彼女が寝ずに看病してくれたんです。ずっとやってたから、疲れちゃったんじゃないでしょうか」 「そうか、彼女には感謝しなきゃならないね……」 ルイズは夢を見ていた。 自らの使い魔と、それと同じ顔をした者が対峙している場面だった。 同じ顔をしていたその人は、よく似てはいたものの、 髪の色は銀というような色だったし、何か雰囲気というものが違っていた。 だが、似ている部分もあるような気がする。 それに、ブルーもなにか少し雰囲気が違うような気がする。 そうしているうちに、二人の間に何かが違う「空間」が作られるのを感じた。 何かが始まるようだ。 よく似た男も、術士のようだった。二人は互いに光の線の様な術を放ち合う。 互いにそれが当たりはしたものの、致命傷にはなっていないようだった。 今度は、「空間」が変わるのを感じた。 何か明るさを感じさせるような雰囲気になると、ブルーが詠唱を始めた。 とてつもない熱風が、その場にある全てのものを巻き込み、吹き飛ばし、溶かしていった。 当然、あの銀髪の術士もだった。 (……――!) が、そのどう考えても死んだはずの青年が光の帯に包まれ、浮かび上がると、 光の帯が消えた後には無傷の青年がいた。 (なにがどうなってるの?) 夢にしては、何か現実味がありすぎるのだ。 目の前の光景が現実的かと言われたら、はっきりと否だが。 暫く、その戦いは続いた。勝ったのはブルーだった。 何をしたのかは解らなかったが、相手の術士が既に倒れていた。 そして、何故か死体を残すこともなく、その術士は消えた。 ブルーは、少しそこに留まっていたが、そのうち切り立った頂点から飛び降りてきた。 「俺は誰だ?」 (え?) それが、声ではないとルイズには解った。 あえて言うのなら、それは心の声とでも言うべきもの。何故か理解できる。夢だからだろうか? ルイズは興味が湧いた。何故か聞いてみたくなったのだ。 が、不思議なことに、ブルーしかいないはずなのに、さっき死んだ筈の青年の声も聞こえてくる。 それは会話をしているようにも思えた。 「ブルーなのか?ルージュなのか?」 「あの瞬間、ブルーの力が僕を貫いたとき、僕はブルーに吸収されたんだ」 「今、俺はブルーでありルージュだ。そして、理解した」 「最初から僕達は一つだったんだ!」 「何故キングダムは教えてくれなかったのか?」 「それを知らなければならない。帰ろうブルー」 「「――キングダムへ!」」 二つの声が合わさって聞こえたあと、ルイズの意識は一旦暗転し、今度は光に包まれた。 ルイズが目を覚ました。 「ふぁ……ふわああぁ……」 ブルー(?)とシエスタは、欠伸の音に反応してルイズの方を向く。 ルイズも、彼らの方に向く。 (……あれ?) 何か違和感を感じる。 ルイズは何か言おうと思ったが、その前にブルー(?)が話しかけてくる。 「おはようルイズ」 「え、ええ、おはようブルー」 「看病していてくれたって、シエスタから聞いたよ。 ありがとう。礼を言わせてもらうよ」 「そ、そうね、感謝しなさい」 「洗濯物とか溜まってるだろうからやっておくよ。どこにある?」 「え、えーと、あそこに……」 「シエスタ、洗濯が出来る場所に案内してくれないかな?」 「大丈夫なんですか?左手……」 「大丈夫。すぐ治るよ。それじゃルイズ、ゆっくり休んで」 そう言うと彼女の使い魔は、メイドを連れて彼女の部屋から出て行った。 そんな彼の様子を見て、ルイズはただ戸惑うことしかできなかった。 「……えぇ~?」 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編
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前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 何十回もの試行の末に召喚にようやく成功したと言うことと、 召喚した男が平民だったと言う状況に於いて、 その平民が言った言葉を受けて、ルイズが返した言葉は、かなり短かった。 「はぁ?」 解りやすく言えば、「よくわかりません」と言ったところだ。 ~~~~ 「ここは……トリステインとか言ったか?聞いたことがないが」 「……はぁ。何処の田舎から来たか知らないけど、説明してあげる」 ルイズの言葉に対し、ブルーは沈黙すると言う方法で肯定する。 ルイズは続けた。 「ここはトリステインよ。そしてここは彼の高名なトリステイン魔法学院」 「それはコルベールとか言う男から聞いた」 沈黙。 「……そう言われても、他に説明のしようが無いわよ」 「そうか。……所でシップの発着場は何処にある?」 「シップ?」 「キングダムに帰らなくてはならない」 「キングダム?」 「知らないのか?」 「……はぁ?そんなところ聞いたこと無いわよ。どこから来たのよあなたは」 「キングダムと言ったはずだが……」 再び沈黙。 「……へ、平民の言うことなんかいちいち憶えてないわよ!」 言っていることが無茶苦茶である。 まぁ、ここでの貴族の平民に対する態度などこのぐらいが普通のようだが。 「どこから来たのかとかは取り敢えず今は良いわ!帰るわよ!」 歩き出すルイズ。それを見送るブルー。 ちなみに、ルイズは自分の部屋に着いて初めてブルーが付いてきてないことに気付いた。 ~~~~ 「大体解った」 ブルーは今ルイズの部屋に居た。 あの後取り敢えず一番近くにある建物であったここに来たら、 さっきのルイズとか言う少女にこの部屋に無理矢理連れ込まれた。 そして、色々と話を聞いていたわけである。 「ここはハルケギニア。 そして、俺は『サモン・サーヴァント』によって召喚された」 「そうよ。私の使い魔としてね」 「……何で俺がお前の使い魔をやらなければならない?」 「私だって平民が使い魔なんていやよ」 ルイズはその言葉を放った後、ため息をついた。 「だけど、召喚しちゃった以上は仕方ないわ。 私の使い魔をやってもらうわよ」 「俺が使い魔をやらない、と言ったらどうするんだ?」 「あなた、行くところあるの?」 「…………」 ブルーが、ルイズから説明されたことの中には、当然それもあった。 ハルケギニアは、未開のリージョンか何かは知らないが、シップが通っていない。 そもそも、他のリージョンとの関わりがない。 当然トリニティの管理下にないわけだから、クレジットを使うことは出来ない。 つまり、ブルーはここでは拠りどころを持たないのである。 「良いだろう。ただ、帰れる方法が見つかったら帰らせてもらうぞ」 「駄目よ。あなたは私の使い魔なの。勝手に帰ったりしてもらっちゃ困るわ」 「もう一回やればいいだろう」 「無理よ」 「何でだ?」 「一回使い魔を呼び出したら、 その使い魔が死ぬまでもう一回唱えることは出来ないの」 「死ねば良いんだな?」 「うん……って、え!?」 「なら大丈夫だ」 「いや、大丈夫じゃないでしょ?」 「お前の知らない術だ」 その言葉に、ルイズが反応する。 「術って何よ」 「お前らも使っていただろう」 「空を飛んでいたこと?あれは魔法よ」 「同じものだ」 そう言うと、ルイズは驚いたような表情を見せ、黙り込んだ。 いや、「えっ」と位は言ったかも知れない。 なにやら汗も浮かべている。 「……ってことは……あなたは魔法……じゃなくて術を使えるの?」 「使える」 「そ、そう……」 何故か、それきりルイズは黙り込んでしまった。 声をかけても反応しないので、 ブルーは渡された毛布にくるまり、床に寝ることにした。 色々と文句はあるが、野宿よりはマシである。 ~~~~ ルイズは落ち込んでいた。 途中で数えるのを止めた程『サモン・サーヴァント』を失敗したこともだし、 成功した最後の『サモン・サーヴァント』ですら爆発が起きたこともだ。 さっきまではそれで平民を召喚したことも含まれていたが、 今では、その召喚した平民が魔法を使える事が彼女をより落ち込ませていた。 (私が使えないのに……何で平民のあいつが使えるのよ……って、 魔法が使えるなら平民じゃないわよね……) と、そこまで行って、ようやく調子を取り戻す。 ある考えに思い至ったからだ。 (そうよ、ブルーは魔法が使えるのよ。並の使い魔に出来る事じゃないわ。 むしろこれは誇るべき事じゃないかしら?) だが、ブルーが適当なことを言っている可能性がある。 確かめるべきと、後ろにいるはずの使い魔の方を向く。 「ねぇブルー、ちょっとあなたの術を――」 言い切る前に、言葉を止める。 聞かれない言葉に意味はない。 そして、今現在ルイズの言葉を聞いている者は居なかった。 ルイズがそれを聞かせようと思った相手は、既に寝ている。 それを見て、ルイズが思うことは一つだった。 「こ……」 要するに、この自分の思い通りの逆を行くような使い魔に、罰を下すことだった。 「この犬っ!使い魔が主人より先に寝るんじゃないのっ!」 言っていることが相変わらず滅茶苦茶である。 ともかく、その後起きたブルーとルイズの戦闘は、 ブルーの閃きによる当て身投げでルイズが昏倒するまで続いた。 ~~~~ ブルーが目覚めて、初めて目にしたものは、 頭にこぶを作って目の前に転がっていたルイズであった。 殴り合いは得意ではないが、『塔』を使い、消耗していた以上、 術をほいほい使うわけにはいかなかった。 なので、『活力のルーン』をかけた後、何故か殴りかかった来たルイズを凌ぎながら、 とっさに閃いた投げ技で昏倒させたのである。 窓からは日が差し込んでいた。 陽の光を浴び、完全に目が覚めると同時にあることに気付いた。 (術力がそれほど回復してない?) ブルーはそれを、ちゃんとした休憩を取れてないせい、と考えた。 何しろ昨日から食事は取ってないし、 睡眠は途中で中断されたあげく、慣れない格闘戦をしたのだから。 まぁ、術力が回復しきって無くてもおかしくはない。 (使えて超風が一発……と言うところか) まぁ十分危ないが。 考えをまとめ終えると、 取り敢えず目の前の少女を起こすことにした。 だが、ここで少し悩んだ。 (どうやって起こしたものか) 叫ぶのは何か性に合わない。 耳元で囁くのはもっとだ。 蹴ったり水をかけるのは問題外だろう。 取り敢えず、比較的術力の消費が少ない『ライトシフト』を使ってみることにした。 場を明るくするだけの空術だったが、果たして成功したようだ。 「朝だぞ」 「……ふぁい?あぁ、朝なの……って、誰よあんた!」 ルイズは寝ぼけながらも怒鳴った。 「……大丈夫か?」 ブルーはその様子を見て心の底からその言葉を言った。 「あぁ、使い魔ね。そうね、昨日召喚したんだっけ……」 ルイズは起き上がると、欠伸をした、そしてブルーに言う。 「服」 「……本当に大丈夫か?」 ルイズは服を着たままである。 それに気付くと、顔を赤くした。 「い、いつもはこの服のまま寝たりしないのよ!」 何でこの服のまま寝てるのかとか、 何で床で寝ていたのかとか、 昨日のことが少し思い出せないんだけどとか、 その他色々なことを喚いていたルイズが落ち着いた後、 二人で部屋を出ると、似たようなドアが壁に三つ並んでいた。 そのドアの一つが開いて、中から燃えるような赤い髪の女の子が出てきた。 ルイズより背が高く、むせるような色気を放っていた。 普通の男子ならちょっと視線がそっちに行ったり、 胸元をさりげなく見たりもするのかも知れないが、 元スーパーモデルのバニーガール姿を見た感想が (頭の悪そうな女だな) となるブルーである。別に何の興味も抱かなかった。 彼女はこっちを見て、それからルイズの方を向き、口の端をつり上げ言った。 「おはよう、ルイズ」 それに対し、ルイズは露骨に嫌そうな顔をしながらも、 「おはよう、キュルケ」 と返す。それを聞いてからキュルケと呼ばれた少女は ブルーの方を指さして、馬鹿にするような口調で言った。 「あなたの使い魔って、彼?」 「そうよ」 「あはは!本当に人間なのね!凄いじゃない!」 その時点でブルーのの持つキュルケへの印象は、 かつての彼女と同じく、頭の悪そうな女だな、となる事になる。 「『サモン・サーヴァント』で平民を呼んじゃうなんて、さすがはゼロのルイズね!」 いつもならルイズはこういう類の言葉に大して、 素直に恥と思って落ち込むか、 気にしない振りをしてどうでも良いような態度を取るか、 あるいは癇癪をおこして喚くかのどれかであるが、 今回は違った。 「ブルーは平民じゃないわよ」 「は?」 「魔法が使えるもの」 その言葉を聞いて、キュルケは考え込み、 なにやら悩み込み、時折唸り、最終的にひとつの聞くべき事を導き出し、 ルイズの肩を掴み、しっかりとルイズの目を見据え、それを言った。 「ルイズ?」 いきなり真剣になったので、 少々戸惑いつつもルイズは返した。 「なによ」 「大丈夫?」 流石にこれにはルイズも怒った。 ブルーに言われたのは、まだまっとうな理由があったから我慢できたのである。 もっともその分がたまっていて、殆ど同じ事を言ったキュルケに対して それが噴出しただけなのかも知れないが。 「なによ!さっきから人の顔を見たら大丈夫とか私の何処がおかしいように見えるの!」 「あっはっは!良かった。いつものルイズみたいね」 「どういう意味よ~!」 その反応を楽しんでから、キュルケは最初に言いたかったことを言うことにした。 「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰かさんと違って、一回も失敗せずにね」 「あっそ」 「どうせ使い魔にするのなら、こういうのが良いわよねぇ~?フレイム!」 キュルケは、勝ち誇った声で使い魔の名を呼んだ。 キュルケの部屋からのっそりと、真っ赤で巨大なトカゲが現れた。 周囲に熱気が広まる。 「ふむ」 「あら、余り驚かないのね?見たことあるの?」 「いや」 そのトカゲは大きさはトラほどで、しっぽが燃えさかる炎で出来ていた。 それ自体は黒竜や朱雀と対峙した事があるブルーに特に印象を残さなかったが、 口から時折漏れ出す炎が、ブルーにある竜を思い出させたりもしていた。 「サラマンダー?」 ルイズが尋ねた。 「そうよ。見てこの尻尾。 ここまで鮮やかで大きな炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ? 好事家に見せたら値段なんて付けられないわね」 その自慢を聞きながらも、 ルイズは特に嫉妬の類の感情を浮かべることはなく、 素っ気なく返した。 「それはよかったわね。火のメイジのあなたにはぴったりじゃない。『微熱』のキュルケ」 「……つれないわね?」 いつもならムキになるか、興味ない振りで返すであろうルイズが、 全くもって興味を示さないので、問いかけた。 「どうでもいいもの」 その返答を聞いて、本気でどうでも良さそうだったので、 キュルケはその隣にいる使い魔の青年に話しかけることにした。 「……ああ、そう。所であなた、お名前は?」 ブルーを見つめながらにっこりと笑って、聞いた。 普通の男なら思わず積極的になってしまいそうな雰囲気であったが、 普通は普通。彼は彼である。 彼に積極的にさせるには、それだけで評議会の議員になれるぐらいの 人的魅力のある人物でないと無理であろう。 なので、いつも通りに返答する。 「ブルーだ」 「ブルー?……変な名前」 それに対しても何も言わない。 キュルケはなんだかつまらなくなっていたので、さっさとその場を立ち去ることにした。 「じゃあ、お先に失礼」 そう言うと、髪をかき上げ、颯爽とキュルケは去っていった。 サラマンダーも、キュルケの後を追い、去る。 それを見送ってから、ルイズはブルーに言った。 「ねぇ、ブルー?」 「何だ?」 「あなたの魔法……術だっけ。見せてもらって良い?」 その問いかけに対し、ブルーは術力が少ないことを考えてから、ルイズに返す。 「……別に良いが、それほど派手なのは使えないぞ」 「それでも良いから」 そう言うと、ブルーは空に印を刻み始めた。 どうやっているか不思議だが。 「……ルーン文字?」 「そうだな、ルーンを用いて使う印術だ」 ブルーが印を刻み終えると、それが別れ、光を放ち、ブルーを覆い隠す。 暫く、というほどでもなく少し経って光が収まると、ブルーの姿が消えていた。 「……姿が消えるの?」 「姿を消す『保護のルーン』だ。他人に干渉するような行動をすると効果は切れる」 いつの間にか後ろに立っていたブルーが言う。 素直に驚きながら、ルイズが言う。 「……私達の使う魔法とは違うのね」 「違うのか?」 「私達の魔法は……まぁ、授業でやると思うから、その時聞けばいいわ。 それより一つ言っておきたいことがあるんだけど」 「……まだ何かあるのか」 「あんな事言っておいて何だけど、その術とかいうのは出来るだけ使わない方が良いと思うわ」 「理由は?」 「アカデミーって言う、魔法ばっかり研究してる機関があるのよ。 私達の知らない魔法なんて知られたら、解剖とかされるかも」 「なるほど」 そんな話をしながら、二人は食堂へと歩き始めた。 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編
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パルデア図鑑 キタカミ図鑑 ◀ユニラン系統 ブルーベリー図鑑 クマシュン系統▶ 図鑑外 ※画像タップで縦表示(スマホ向け) ブルー グランブル ブルーがLv.23で進化 厳選場所 パルデア図鑑 キタカミ図鑑 ◀ユニラン系統 ブルーベリー図鑑 クマシュン系統▶ 図鑑外
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ブルー(Broo) 初出:"Astonishing X-Men Vol 3 #40"(2011年9月) 種族:ブルードのミュータント 概要と経歴 S.W.O.R.D.の研究用宇宙ステーション「パンドラの箱」で生まれた、寄生型宇宙生命体ブルード族のミュータント。 本来は感情を持たず、クイーンの意思と集団としての意思で活動をする種族だが、ブルーは感情や友情を理解する。その外見に似合わず知的で優しい少年。 その後ジーン・グレイ学園に引き取られ、生徒となる。 新生ヘルファイア・クラブの襲撃では学園を守るために戦い、オーヤ(イディー)によって「ブルー」と名付けられた。それ以来、イディーには特殊な感情を持っている模様。 だが実際にはキレると凶暴化し、敵を殺害しようとする。 メガネは理知的に見せるための伊達メガネ。 ヘルファイア・クラブの陰謀によりアンドロイドに頭を撃ち抜かれ、ビーストの処置によりからくも一命をとりとめたが理性を失い、凶暴化した。 能力 身体能力は他のブルードより強化されている。 他のブルード族とは違い、感情や友情を理解する。
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No.1~151 No.151~251 No.251~386 No.387~493 ブラック ホワイト 版 ブルー 基本情報 名前 ブルー 進化 前進化なし|次進化グランブルlv23で進化 タイプ ノーマル とくせい いかくまたはにげあし ぶんぷ DPt HS BW 種族値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 経験値 ブルー 60 80 50 40 40 30 63 技 Lv 技 1 こおりのキバ,ほのおのキバ,かみなりのキバ,たいあたり,こわいかお,しっぽをふる,あまえる 7 かみつく 13 したでなめる 19 ずつき 25 ほえる 31 いかり 37 とっしん 43 しっぺがえし 49 かみくだく
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前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 ルイズは一つの目的と、企みを持っていた。 目的は使い魔と主人の関係を、はっきりと教えつけることである。 そのための企みの一つ。 (無駄に貧相な食事――) 生きるのに必須とも言える食べ物の差で、 単純に立場の差を示す。 更に、わざわざ食堂に連れてきて、 その差をはっきりと自覚させる。 (――完璧ね) ルイズはそう考えていた。 事実、ブルーはあのスープっぽいものと、パンの欠片を見つめている。 「どうしたのブルー?早く食べないと冷めるわよ?」 などと、ちょっと馬鹿にするような口調で話しかけてみたりもする。 が、特に反応はない。と言うか、普通に食べている。 (……あれ?) 予定と違う。 本来なら、少し文句を言ってきたところに、 お情けで鳥の皮でも与えてやろう、位に思っていたのだが。 出来るだけ動揺を前に出さずに、話しかける。 「……ブルー、それで足りるの?」 「無い物は仕方がない」 予想していたものと違う反応が返って来て、 ルイズはちょっと焦りながら、 「いや、食事とか寝床を提供するとは言ったけど、 これはちょっと酷いかな、なんて……あははは」 「クーロンの宿屋は金を取る割には飯は出ないし 床で寝るのとそう変わらないベッドだったな」 「そ、そう……」 クーロンと言うところは知らないが、 これ以上待遇を悪くするのは流石に躊躇われたので、 ルイズは食事で立場の差を教え付けるのは諦めた。 ルイズの企み、失敗。 食事を終えると、ブルーはルイズの後に付いて教室にむかっていた。 教室に入ると、多種多様な生き物が居た。 恐らく、全て使い魔なのだろう。 ブルーはそう考えながら、周りを見回した。 「犬じゃないよ!クーンだよ!」 ……何か聞こえた気がしたが気のせいだろう。 そうこうしているうちに、教師と思わしき女性が、扉を開けて入ってきた。 席に着こうとすると、 「ここはメイジの席。使い魔は座っちゃ駄目」 そうルイズに言われたが、ブルーは無視して座り込む。 ルイズは何も言ってこなかった。 「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、 様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」 シュヴルーズと言うらしい教師の声が響く。 そう言うと、辺りを見回し、ルイズとブルーを見てから、続けた。 「……おや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」 瞬間、生徒達が笑い出す。 「ゼロのルイズ!召喚できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」 その言葉に対し、ルイズは立ち上がり、澄んだ声で返した。 「ブルーは確かに私が召喚した使い魔よ」 「嘘つくな!『サモン・サーヴァント』が出来なかったんだろう?」 何が面白いのかは解らないが、教室中の生徒が笑い出す。 が、ルイズはその嘲笑を意にも介せず、返した。 「そう思いたいなら思えばいいわ」 いつもと違う反応に、笑っていた生徒達はお互いに顔を見合わせ、 疑問と驚きを含んだ表情を互いに見せ合う。 「……何があったんだルイズの奴」 「妙なものでも食べたんじゃないか?」 が、何故かそれには 「私は野良犬じゃないわよ!」 と返すルイズ。それを聞いて、 馬鹿にするような様子は抜きで、暖かい笑みを浮かべる生徒達。 「ああ、いつものルイズだ」 「やっぱルイズはこうじゃなくちゃな」 そんなことを言うクラスメイト達に、ルイズは怒りを爆発させた。 「どうゆう意味よっ!」 そんな様子を眺めていたシュヴルーズは、こんな事を呟いていた。 「良いクラスですねぇ……」 そう言いつつも、授業を進めるために杖を振り、 話を止めない生徒達のく口に粘土を押し付ける。 「仲が良いのは良いことですが、授業は静かに受けて下さい」 ……笑っていた生徒達とは対照的に、キュルケはルイズの使い魔をじっと見つめていた。 「それでは、授業を始めますよ」 そう言い、杖を振ると教壇の上にいくつかの石が現れる。 ルイズは姿勢を正し、授業を受ける姿勢になった。 横を見ると、自分の使い魔も似たような姿勢で居るので、何かおかしかった。 「さて、私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。 『土』系統の魔法を、これから一年皆さんに教えることになります。 魔法の四大系統はご存じですね?えー……ミスタ・マリコルヌ」 「は、はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の四つです!」 その言葉を受けて、シュヴルーズは軽く首を縦に振った。 「今は失われた『虚無』を合わせ、全部で五の系統があることは、 その五つの系統の中でも、『土』は重要な位置を占めると私は考えます。 それは私が『土』の系統のメイジだから、と言うわけではありません」 彼女は一度咳払いをし、間を取ってから続ける。 「『土』は万物の組成を司る、重要な系統なのです。 この魔法がなければ、金属の精製は出来ませんし、 石を加工して家を建てることも難しくなるでしょう。 農業などにも利用されており、私達の生活にとって最も重要な系統であると言って、間違いはないと思います。 ……さて!今から皆さんには、土系統の基本である、『錬金』を学んでもらいます。 既に出来る人もいるでしょうが、その人達は再確認の意味を込めて、もう一度学んで下さい」 そう言うと、彼女は杖を振り上げ、短くルーンを唱えた。 すると石ころが光に包まれ、暫くたち光が収まると、 石ころは黄金色に輝く金属になっていた。 それを見て、キュルケが思わず少し大きな声で言う。 「ゴ、ゴールドですか先生」 「ただの真鍮ですよ、金を錬金出来るのは『スクウェア』クラスのメイジだけです。 私はただの『トライアングル』ですから」 『土』系統については解った――少々誇張が入っていることもだが、 そもそもの基本的なことが全く解らないので、 ブルーは少し悪いと重いながらも隣にいるルイズに聞くことにした。 「ルイズ」 「何よ?」 「『スクウェア』とか『トライアングル』とはなんだ?」 「系統を足せる数の事よ。それでメイジのレベルが決まるの」 「それだけ解れば今は良い。後で詳しく教えてくれ」 「解ったわ」 その後暫く授業が続いている内に、シュヴルーズが発した一言によって空気が変化する。 「では、実際にやってもらいましょうか。……えーと、ミス・ヴァリエール?」 具体的には、緊張が張り詰めた。 生徒達がざわめき始める。 「はい」 「この石ころをあなたの望む金属に変えてみて下さい」 ざわめきはどよめきになり、 キュルケが先生に対し発言をした後でも、収まることはなかった。 「先生」 「なんですか?ミス・ツェルプストー」 「止めた方が良いです」 「どうしてですか?」 「危険です」 キュルケははっきりと、確信を持って言った。 この時だけは全員が黙り込み、その言葉に頷き同意する。 「危険?どうしてですか?」 「ルイズを教えるのは初めてですよね?」 「ええ、ですけど彼女が努力家だと言うことは聞いています。 さぁ、ミス・ヴァリエール、失敗を恐れずにやってご覧なさい」 「解りました」 ルイズには自信があった。 間違いなく優秀な使い魔を召喚したこと。 言うことはあまり聞かないが、彼が優秀であることは間違いはない。 使い魔の召喚、『サモン・サーヴァント』に成功したという事実が、 彼女に自信を与えていた。 自分でも成功するんだと。 だから、この錬金も成功するはずだと、彼女は信じ切っていた。 まぁ、客観的に見ればそれほど論理だった自信ではない。 その召喚でさえ、十回単位の失敗を経てようやく成功したのだから。 「……何だ?」 ブルーは教室の雰囲気が変わったのを感じ取り、疑問に思った。 ルイズが錬金を行うと何かまずいことでも起きるのだろうか? ルイズが席にたち、教壇にむかっていく。 生徒達の悲鳴が聞こえてくる。 それは、ルイズが教壇に近づくほど、大きくなっているようだった。 (何が起こるんだ?) ルイズが教壇の上に立つと、先ほどシュヴルーズがやったように、杖を振り上げる。 そして、ルーンを唱え……危険を察知したブルーが、『盾』の秘術を密かに使い、 ルイズが杖を振り下ろし、石ころが爆ぜた。 予め使われていた『盾』のおかげで、それほどの被害はない……と言いたいところだが、 爆音に驚いた使い魔達がなんか凄いことになっていたし、 『盾』を貫通したがれきや爆風で何人かの生徒が怪我をし、 『盾』が間に合わなかったシュヴルーズは黒こげになって昏倒し、痙攣を起こしていた。 がれきの中から煤だらけになったルイズが起き上がり、 周囲を見回すと、軽く言った。 「ちょっと失敗したわね」 「……そりゃまぁ、いつもに比べればちょっとだけど」 意外と冷静に被害を計っていたキュルケが言った。 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編
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前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 「ミス・ヴァリエール!?」 シュヴルーズが、驚きの声を上げる。 「何をしているのですか、あなたは生徒ではないですか!」 「誰も掲げないじゃないですか」 「いや、ミスタ・ギトーが……」 「一人で行かせる気ですか?」 そこまで言われて、流石に黙り込む。 そのルイズの様子を見て、キュルケも杖を上げる。 「ミス・ツェルプストーまで」 「ルイズ一人には任せられませんわ」 いつの間にか、タバサも杖を上げている。 キュルケはそれを見ると言う。 「タバサ、あなたは良いのよ」 「心配」 キュルケはタバサのその返事に感動したようだった。 ルイズも彼女の申し出に礼を言う。 「ありがとう……」 そんな3人の様子を見て、オスマンは笑った。 「そうか、やってくれるのだな!それでは頼むこととしよう!」 「オールド・オスマン!私は反対です!生徒達を危険にさらすなど、教師のすることでは――」 「本当にそう思っているのなら、君が行くかね?ミセス・シュヴルーズ」 「い、いえ……私は……ちょっと体調が」 「彼女たちは若くして優秀なメイジだ。 ミス・タバサはシュヴァリエの称号を持つと聞いておるが?」 その言葉を受けて、キュルケはタバサに聞いた。 「本当なの?」 タバサは無言で頷く。 「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を何人も輩出した家系の出で、 彼女自身も強力な火のメイジだと聞いておる」 キュルケは得意げに髪をかき上げた。 ルイズは次は自分の番だと推測して、ちょっと期待していた。 けど、現時点で彼女に褒めるところを見いだせなかったオスマンは、お茶を濁すことにした。 「えー……そう、ミス・ヴァリエールは優秀なメイジを数多く輩出した ヴァリエール家の息女で、あー、そうだ、うん。 将来有望なメイジと聞いている。それに、彼女の使い魔はだ」 一度咳払いをして、オスマンはブルーを見つめながら言った。 「平民でありながら、あのグラモン元帥の息子である ギーシュ・ド・グラモンと決闘し、勝ったという話だが?」 「そうですぞ!何せ彼はガンダー……」 一 \ __ / 撃 _ (m) _ ピコーン |ミ| / `´ \ (#゚∀゚) 羅刹掌! ノヽノ | 必 殺 「チェストォォォ!」 「ヤッダバァァァァァァ!?」 「おや、いきなり吹っ飛ぶとはどうしたのかねミスタ・コルベール」 素知らぬ顔をするオスマンに、激しく咳き込みながらも何とか返すコルベール。 ちなみに他の人には一撃必殺の文字が目隠しになったらしい。 「い、いや今のは……い、いえ、何でもありません!」 「とにかく、この3人に勝てる自信がある者がいたら、前に出たまえ」 出たら即刻修正しそうな雰囲気を漂わされながら言われても。 まぁともかく、誰も前には出なかった。 誰も出ないことを確認すると、オスマンはブルーを含んだ4人に言う。 「では、魔法学院は、諸君らの努力と、貴族としての義務に期待する」 「……杖にかけて!」 馬車が路を行く。 車輪が石にぶつかり、ごろごろとした音が鳴る。 「少し聞きたいのだが」 ギトーが、後ろの座席……というよりは、荷台にいる生徒達に話しかける。 「何故私が御者をやっているのだ?」 それにキュルケが返す。 「森の場所を知っているのは先生でしょう」 「それはそうだが、君たちがやってくれても」 「いちいち路を指示するのも、 されるのも余り気分の良い物ではないと思いますわ」 「……まぁ良いだろう」 納得してない様子で、ギトーは話を終わらせた。 キュルケは、今まで話していた相手と話すことにした。 「結局、決着は付いてないのよね?」 「……だから何よ」 「いや、今回ダーリンはどっちの剣を使うのかなってね」 と、話をブルーに振る。 が、ブルーは変わりゆく景色を眺めていた。 いや、眺めてると言うよりはただ見てるだけかも知れない。 「ダーリンって気持ちの浮き沈みが激しいのかしら? そう言うタイプには見えないけど」 「……そうなのかもね」 ルイズは、先日見た夢を思い出していた。 よくよく考えてみると、ブルーが変な感じだったとき…… あれは、夢に出てきた銀髪の術士に雰囲気が似ていなかっただろうか? だれも答えない。問いかけないのだから、答えが返ってくるはずもない。 だが、問いかければ答えは返ってくるのではないだろうか? この目の前の青年から。 馬車が路を行く。 車輪が石にぶつかり、ごろごろとした音が鳴る。 「あの森だ」 ギトーは、目の前にはっきりと見えた森を指した。 まだ、それは遠かった。 森にたどり着くと、ギトーの使い魔が飛んできた。 ギトーの使い魔は、大きなコウモリであった。 しかし何か様子が変だった。 何というか、逃げてきたようである。 「何か来る」 タバサが、呟き上を向いた。 他の者も釣られて、同じ方向を向く。 そこには、学院で見たゴーレムを 緑色の髪をした少女が素手で戦っている姿があった。 「「「……はぁ!?」」」 タバサとブルー以外の全員が驚きと困惑を足したような声を出した。 ちなみにタバサとブルーは既に戦う準備をしている。 「よう、出番か相棒!」 引き抜かれたデルフが元気な声を上げた。 「って、なんか凄いことになってるなこりゃ……」 少女が、拳でゴーレムの腕を殴りつけると、爆発が起きる。 「「「「ええー!?」」」」 「金剛神掌だな」 一つ増えた叫び声を上げるもの達の横で、冷静に解説をするブルー。 少女はゴーレム相手に戦えているように見えた……が、そうではないらしい。 吹き飛ばされたゴーレムの腕が再生している。 ゴーレムは腕を治しつつも、反対側の手で少女を殴り飛ばした。 ブルー達の方に飛んでくる。 が、少女は途中で木を蹴ると上手く力をムキを逸らし、 上手く受け身を取った。身体どころか、服にすら傷が付いていない。 「な、なんだか解らないがあのゴーレムがフーケのゴーレムのようだな!」 「そうね、さっさとやっつけちゃいましょう!」 そう言うと、杖を取り出し詠唱を始める。 緑色の髪の少女は、その様子に気付くと、叫ぶ。 「君たちはメイジなの!?……待って!」 だが、制止を無視したのか、 または間に合わなかったのかは知らないが、詠唱が完成する。 「『ライトニング・クラウド』!」 「『ファイア・ボール』!」 二人の前から雷と炎がそれぞれ現れ、ゴーレムへと飛ぶ。 その当たるはずの魔法はゴーレムに当たる直前、 何かの輝きと共に彼らの方へと向きを変えた。 「な!?」 「…え?」 防御が間に合わず、 キュルケとギトーは自らの放った魔法を喰らうことになる。 その様子を、少女とブルー以外の人間が驚きの表情で見つめる。 「な、なにが……?」 「あ、ありゃ『反射』か?」 「キュルケ……!」 それとは対照的に、 ブルーと緑色の髪の少女は驚いてはいなかったが、 焦っていた。 「……あれは」 「知ってるの?」 「あぁ、知っている。出来れば戦いたくない相手だからな」 「ちょ、ちょっとブルー!何か知ってるの!?」 ルイズが何か知ってる様子のブルーに叫ぶ。 ブルーはルイズに落ち着いた声で返す。 「あれは『魔鏡』だ」 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編
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前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 「待て」 その言葉に、食堂が静まり返る―…と言うことはなく、 騒がしいままではあったが、その声は届いたようだった。 「……何だね君は」 ギーシュは顔を歪め、不機嫌な表情――顔が腫れているので、 口調からの推測だったが――と、不機嫌な口調で返した。 それに対しても平静を保ち、ブルーは言う。 「誰でも良いだろう」 「……そうか、君はたしか『ゼロ』のルイズが呼び出した平民だったな? 平民が僕に何のようだ」 「お前が悪い」 いや、実に簡潔な発言だった。 解りやすく、また同時に間違っていなかったため、 周囲の者達もその言葉に乗り、ギーシュを笑い始めた。 「そうだギーシュ!お前が悪い!」 「二股をかけてたのはお前だからな!」 「恋人が居るだけで許せんのに二股をかけるとはどういう事だギーシュ!?」 一人だけ暗い感情を隠してないものが居たような気もするが。 平手打ちを喰らい、華麗な裏拳を決められ、 周囲から笑われたギーシュは、瓶を拾っただけのメイドより、 自分が笑われる原因となったこの生意気な平民に怒りの矛先を向けることにした。 「君は貴族に対する礼儀を知らないようだな?」 「知った事じゃないな」 ブルーがそう返すと、 ギーシュは芝居がかった仕草で続ける。 こういうときでさえギーシュは格好を付けることを忘れない。 それは賞賛に値することだとは思える。 「フン、ならばこの僕が君に礼儀を教えてあげよう。 ヴェストリの広場に来たまえ!そこで平民と貴族の差を示してやる」 「別に構わん」 そう言うと出口へと歩き出す。 ギーシュの友人達がその後をついて行く。 震えていたシエスタが、暫く経ってから言う。 「あ、あなた……殺されちゃうわ。平民が貴族に逆らったら……」 「大丈夫だ」 そう言ったものの、シエスタは青白い顔をしながら走り去ってしまった。 それと入れ違いになるように、ルイズが近寄ってくる。 「ブルー!何してんのよ!?」 「……どうもヴェストリの広場とやらに行かなければいけないみたいだが」 相変わらず平静を保つブルーとは対照的に、 ルイズは激昂しているようだった。 「そうじゃなくて!何で決闘の約束なんてしてるのよ~!」 「決闘の約束だったのか?……まぁ、問題はないな」 そこで初めて決闘の約束をしたことに気付いたらしい。 その様子を見て少し呆れながらもルイズは続ける。 「あのね!……ちょっとこっち来なさい!」 途中で少し逡巡しながらも、ルイズはブルーの手をとって食堂から連れ出した。 間違いなく人の目が無い自分の部屋まで来てから、 ルイズは話し始める。 「……まぁ、この際だから決闘の約束の事には何にも言わないわ。 だけど、どうやってギーシュと戦うつもり!?あれでもメイジよ!」 「術を使えば――」 「ほいほい使うなって今朝方言ったでしょ!」 「……そうだったな」 「……どうするのよ」 二人とも黙り込む。 結構長い間沈黙を保っていたが、そのうちルイズが言う。 「今なら謝れば、許して貰えるかも」 「何で謝るんだ?」 「……それはそうだけど、謝らないと許してはくれないわよ」 その言葉を受けて、考え込むブルー。 またしばらくの時間が過ぎる。 が、ブルーは突然何かを閃く。 「要するに術を使ってないように見せれば良いんだな?」 「……え?そんなこと出来るの?」 「やり辛いことは確かだが、出来る筈だ」 ブルーは自信というよりは確信を持った口調で言い放った。 「諸君!決闘だ!」 ギーシュが両手を広げて叫ぶと、周囲から歓声が帰ってくる。 尚、顔はすでに治療済みである。 打撲ぐらいなら案外簡単に直せるのだろう。 「ギーシュが決闘するぞ!相手はルイズの使い魔だ!」 歓声に答えて、薔薇の造花を振ったり、 手を振り返しているギーシュに比べ、 ブルーは非常に落ち着いていた。 一通り歓声に答え終わったギーシュがブルーの方に向き直ると、 周りの観客にも聞こえるように語り始めた。 「まずは逃げずに来たことを褒めてやろうじゃないか、平民」 「逃げる必要もないな」 「……ふん、そんな口を利けるのも今の内だ!始めるぞ!」 ギーシュが薔薇の造花を振ると、 薔薇の花びらが宙に舞い、一体の女戦士の形をした銅像となった。 それがブルーの前に跪く。 「僕はメイジだ、だから当然魔法を使って戦う。 まさか文句は無いね?」 その言葉に応えるように、跪くように座っていたその銅像が立ち上がる。 「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。 僕が青銅のゴーレム、『ワルキューレ』が君の相手をしよう」 それに対し、ブルーは右手を前に突き出し、言う。 「そうか、なら俺は――」 ~~~~ 「良いかルイズ。 使うのはたった二つの術だ。『剣』と『金貨』」 「……何よそれ?」 「見れば解る」 ~~~~ 「俺は手品師だ」 と言って、何も持っていなかった右手に『金貨』を現す。 その言葉と、その『金貨』を見て、ギーシュは思わず言ってしまう。 「……は?」 「だから手品を使って戦う。問題はないな?」 そして、今度は『金貨』を消してみせる。 周囲が黙り込む。 そして、次の瞬間には笑い出す。 「ふ……はは、あっはっは!」 「おい聞いたか!手品でメイジに挑むらしいぜあの平民は」 「こいつは笑えるな!」 ルイズと、後二人……いや、四人だけが冷静に見つめていた。 ギーシュはと言うと、馬鹿にされたと思ったらしい。 「ふざけるのもそこまでだ!」 と言い、ワルキューレをけしかける。 それに対し、ブルーは両手を服の内側にしまい込む。 次の瞬間、笑いが一気に止まる。 手品を使って戦うといった平民は、懐からアホみたいな量のナイフを取り出した。 「このナイフの束からどうやって逃れる?」 それにしてもこのブルーノリノリである。 ともかく、ブルーはその『剣』を全てギーシュに向かって投げつける振りをする。 実際は投げている振りをしているだけで、『剣』の力で飛ばしているのだが。 自分に向かってくるナイフを見て、ギーシュは叫ぶ。 「ワ、ワルキューレ!」 青銅のゴーレムが重そうな外見にそぐわぬほど俊敏な動きをみせ、 ナイフを身体で受け止める。 それはブルーが『剣』を投げるのを止めるまで続いた。 ギーシュは冷や汗をかきながらも、続けた。 「は、はは……少しは焦ったが、所詮は僕のワルキューレの敵ではないな」 そして、再び薔薇を振り、6体のワルキューレを作り出す。 これで既に作られて居たワルキューレを含め、7体となった。 「……だが、剣を使うとは、どうも本気のようだね! なら僕も本気で相手をしてあげようじゃないか! 七体全てのワルキューレを出そう!」 6体のワルキューレが、ブルーを囲むように近づいてくる。 一体はギーシュの近くに居た。 ナイフによる飛び道具を警戒しているのだろう。 ブルーも流石に焦り始める。 『剣』はギーシュに当たれば間違いなく致命傷を与えるが、 金属で出来たこのワルキューレとか言うゴーレムに対しては効果が薄い。 それが七体。ギーシュへの直接攻撃も警戒されている。 絶体絶命という奴であった。 (他の術を使えば――) が、辺りを見回してみる。 ワルキューレを全員倒せるような術では、周囲にいる生徒達にすら死者を出すだろう。 「アカデミー」とやらの事を抜きでも、それは出来そうにない。 一体一体倒していったとしても、途中で術力が切れそうである。 ワルキューレを一撃で倒せるような術では、術力の消耗が大きい。 青銅の拳に殴られ、吹き飛ばされる。 「ぐっ……」 倒れていると、近い位置にいたワルキューレが追撃をかけてきた。 ゴーレムの足が、ブルーの左腕の骨を踏み砕いた。 「……ッ!」 激痛に耐えかねて転がるが、結果的にそれで距離が取れたようだ。 だが、状況が好転したわけではない。 ギーシュは勝利者の余裕をたっぷりと含ませて言ってくる。 「ふん、不遜な口をきいていた割には大したことはなかったね。 もう終わらせるとしよう!」 ワルキューレ達が、一斉にブルーへと殺到した。 「オールド・オスマン」 扉の向こうから、ミス・ロングビルの声が聞こえてくる。 「なんじゃ?」 「ヴェストリの広場で、決闘が行われているようです。 大騒ぎになっていますが、生徒達に邪魔されて止めることが出来ません」 それを聞いて、オスマンは呆れと嘆きを表へ出した。 「全く、あの馬鹿共が。 暇があるならもっと有意義なことをしろってもんじゃ。 で、誰が暴れてるんだね?」 「一人はギーシュ・ド・グラモンです」 オスマンは記憶の糸をたどり、顔と名前を一致させる。 「あのグラモンの所の馬鹿息子か。 どうせ女がらみのトラブルじゃろ。で、相手は誰じゃ?」 「それが……メイジではなく、ミス・ヴァリエールの使い魔のようなのです」 オスマンは、隣にいたコルベールの方を向いた。 コルベールもまた、こっちを見返していた。 思うところは同じだったらしい。 外からの声が続けてくる。 「決闘を止めるために、『眠りの鐘』の使用許可を求めていますが……」 その声に対し、オスマンは即座に返した。 「アホウ。子供のケンカ如きで秘宝を使ってどうするんじゃ。 放っておきなさい」 「わかりました」 ミス・ロングビルが去っていく足音が聞こえた。 オスマンは再びコルベールと顔を見合わせると、杖を振った。 壁に掛けられた鏡に、広場の様子が映し出される。 ルイズは不安だった。 不安は、自らの使い魔が死にかけていると言うことだった。 どう考えてもそれが正しい。 しかも、何故か術を使おうとしない。 死にかけてまで、術を使わない理由にはならない。 自らの初めての成功の証が、消えてしまうことがこの上なく恐ろしかったのだ。 なので、目を閉じていた。 が、突如走った閃光が、閉じていた彼女の目を開かせる。 そこには、光り輝く剣を片手で構える使い魔の姿があった。 ブルーはある一つのことを閃いた。 ここに来てからというもの、やたらと閃いているような気がするが、 それは今はどうでも良い。丁度良い術があったのだ。 大規模ではなく他人を巻き込まず、 ワルキューレ達を一撃で倒せる訳ではないが、 防御も兼ね備えた術。 更に良いことに、術を使っているとは思われづらい。 左手は折れているようだったが、右手は動かせる。 問題はない。 フラッシュボムを上に投げる。 ここに来たときに大したものは持っていなかったが、 これはあった。 「《光の――」 詠唱を始めると同時に、閃光が走る。 その閃光を目を閉じたブルーは見る事はなかったが、 周囲の観客や、ギーシュの目を眩ますことは出来たようだ。 「―剣》!」 振り上げた右手に、《光の剣》を作り出す。 閃光によって、彼らは目を閉じた。 が、暫くして閃光は収まったことを知ると、彼らは目を開けた。 ボロボロにやられていた平民が、また剣を持っていた。 どうやらまだやるつもりらしい。 同じように閃光から立ち直ったギーシュが、芝居がかった口調で言う。 「……ふふ、褒めてあげよう。ここまでメイジに刃向かうとは、むしろ賞賛に値するね。 だが、もうろくに動けないだろう」 そして、再びワルキューレ達を操り始める。 ワルキューレ達が再び、ブルーめがけて突撃する。 (……なんだ?) ブルーは、自らの身体の異変を感じ取っていた。 身体が軽い。腕の痛みを感じない。 今、自分に襲いかかろうとしているワルキューレ達が遅く見える。 《光の剣》にはこのような効果はない。 だが、取り敢えず今は考えることは止め、目の前のゴーレムに向き直った。 身体を感じたままに動かす。 ワルキューレの拳を回転してかわし、そのまま斬る。 次に来たワルキューレを袈裟切りにする。 そして、返す刃の逆袈裟切りを身体ごと回転して繰り返し、残りの4体を切り捨てる。 ギーシュの眼が、驚愕に見開かれた。 「わ、ワルキューレッ!」 一瞬のうちに6体のワルキューレを斬られたギーシュが、 薔薇を振って巨大な剣を作り出し、残り一体となったゴーレムに持たせる。 ブルーはそれを見て、高く飛び上がった。 自分でも信じられないぐらい、高く飛んだので驚いたが、 落ち始めると、落下の力も加えて剣を振り下ろす。 迎撃する形で剣を振り上げたワルキューレを、大剣ごと縦に真っ二つにし、 その後剣を横に一閃し、ギーシュ……の持っていた薔薇だけを散らした。 腰を抜かして尻を付いたギーシュに、 ブルーは剣を突きつけて言った。 「まだ続けるか?」 その場に居た、本人を含めた誰もがギーシュの敗北を認めた。 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編
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『ブルーアーカイブ』着任前説明会~特別生放送~ 10 55 ストーリーについて。 13 50 シッテムの箱とアロナについて。 15 40 vol.1で中心となるアビドスの生徒について。 24 50 アビドスを除く各学校の生徒について。 43 30 ビナー戦。 1 02 39 【ブルーアーカイブ】アニメPV フルVer.を流す。 1 07 09 この辺りから世界観の説明となる。 1 09 00 ヘイローに関する内容について。 1 10 20 キャラクターについて。 1 16 40 Clear Momingについて。
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